ちょっとした小話です。 

   うちの店は兼業着物屋
         
   (2001年1月15日更新)


 小学校の時、社会の授業で、兼業農家というのを習った記憶がありませんか?
農業だけ営んでいるのを専業農家、農業を主に営んでいるのを第一種兼業農家、他の仕事が主で、農業が副業なのが第二種兼業農家だったと記憶しているんですが、間違えていましたらスミマセン。

 そうやって、我が店を見ると、十年ほど前は、第一種兼業着物屋、今でははっきり言って第二種兼業着物屋ですね、、、うちの店だけじゃなくて、巷の呉服店のほとんどがそうじゃないでしょうか?着物の売り上げが落ちてきたのを、他の商品(宝飾品とか、毛皮のコートとか)を販売することでカバーしたり、その販売の方が主力になってしまったりとか、ですね。かくゆう我がお店も、宝石も扱ってます、毛皮のコートの展示販売会もやりました、そんな高額品だけじゃなくて、近所の小学校や中学校の制服、体操服なんかも扱ったりもしています。

 それが、良いとか悪いとかじゃなくて、現実にそうしなければ呉服や、着物屋のお店が営んでいけなくなっているんでしょうか?ニーズが減れば自分の店の商圏内では、販売する品目を増やして売り上げアップを図る、そうでなければ、商圏を広げる努力をする。でも、商圏を広げるって、遠くのお客様にわざわざうちの店に来店してもらう、または自分が出向いていって遠くまで売りに歩く、ってことですね。こうやって書くのは、簡単なんですけれど、じゃあ実際やってみろって言ったってなかなか難しいです。

 そんな時こうやって、インターネット上でうちのお店である、マルイ呉服店の支店を出しちゃう。二十四時間営業、年中無休、商圏なんて日本全国(いや、世界中かな?)の支店が出来てしまった。じゃんじゃんお客様が見に来ていただいて、ほんでもって発送が追いつかないほど売れてしまって、、、 そんなに現実は甘くないですよね。 でも、まあ、こうやって、わたくし、マルイ呉服店の店主、高木幸巳の独り言を聞いてくださる皆様にお会いできるだけでも、良しとしましょう。

 これからも、徒然(つれづれ)なるままに、日頃感じたこと、思い付いたことを書き落としていきたいと思ってますので、どうかよろしく、お願いしますネ。


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